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丹波篠山【菊花展】:歴史と文化が彩る秋の一幕

 

この秋、篠山城跡の三の丸広場が、色とりどりの菊花で彩られます。
令和6年11月1日より、古城の風情を背景に370点以上の菊花が展示されます。

地元の園児や児童、そして菊花同好会の会員たちが丹精込めて育て上げたお苗菊、大菊、だるま、福助、ドーム菊など、多様な品種が訪れる人々の目を楽しませます。
これらの菊の花々は、その美しさだけでなく、篠山地方の豊かな自然と文化を象徴する存在としても価値があります。

菊花作りの歴史

兵庫県丹波篠山市では、250年以上の長い歴史を持つ菊花作りの伝統が今に伝えられています。

特に注目されるのは、「お苗菊」と称される篠山特有の中菊です。この菊はかつて篠山藩主・青山忠良公が大阪城に在任中、江戸幕府から拝領し、その美しさを愛でたことから始まります。

現在もお門外不出の「お苗菊」として、丹波篠山市民の手によって大切に育てられています。

お苗菊のユニークな特徴

お苗菊はその見た目の変化にも大きな特徴があります。

満開時には花弁が内側に巻き上がり、まるで踊るように動き、芸術性豊かな姿を三段階(咲き開き、抱え始め、抱え)で魅せてくれます。このため、「狂い菊」や「芸菊」とも呼ばれ、見る者を魅了し続けています。

伝統の継承

過去には多くの品種が戦争で失われましたが、篠山市菊花同好会によって21種類が守り続けられています。

この会は160年以上の伝統を守るため、篠山地方特有の菊の継承と保存に尽力しており、今日に至るまで多くの菊愛好家によってその伝統は受け継がれています。

菊花展の魅力

この歴史ある「篠山菊花展」は、1915年の第1回開催から続く市の重要なイベントです。

今年も篠山城跡・三の丸広場で、11月1日から14日までの期間、市内の園児や菊花同好会会員が手塩にかけて育てた約370点もの菊が展示されます。
特に貴重なお苗菊をはじめ、大菊、だるま菊、福助菊など、多種多様な菊が訪れる人々を魅了します。

個性的な菊

菊花展では、普段目にすることが少ない菊が多く並んでいます。
お気に入りを探しながら鑑賞することも楽しみの一つかもしれません。

盆栽菊。かわいい。

ハートの形にアレンジされた菊

来場者も審査に参加できます

菊花展では、来場者が菊の審査に参加することができます。

お苗菊は、まっすぐに伸びた茎が美しいとされるようです。
スマートな佇まいが重要視されているようですね。

スタッフの方から説明を受け、基準に沿って自分が「美しい」と思う菊に投票してみましょう!

まとめ

この秋、篠山城の美しい景観の中で、菊の花が織りなす豊かな色彩と形の変化をぜひご覧ください。
菊花展を通じて、篠山の歴史と文化を再発見する素晴らしい機会となることでしょう。

開催概要

項目 内容
開催期間 令和6年11月1日(金)〜11月14日(木)
開催時間 9:00〜16:00(最終日のみ15:00)
開催場所 兵庫県丹波篠山市北新町5
篠山城跡 三の丸広場
※入場無料
駐車場 近隣の市営駐車場をご利用ください
お問い合わせ 079-552-6907
丹波篠山市役所 商工観光課

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