間伐材を利用した割り箸は、食・農・林をつなぐ「かけ橋(箸)」
ご無沙汰しております。丹波ささやまファン ライターのゴンザレス☆です。
丹波ささやまファン。久々の新商品が入荷しました!
“ 丹波篠山産のわり箸 ” です!
『 丹波篠山の食 』を販売する当店ですので、
食とは切り離すことの出来ない“ 丹波篠山産のわり箸 ” についてのお話を・・・
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■ 丹波篠山産のわり箸
“ わり箸 ”と言えば、自宅というよりは、外食やテイクアウトで食事する際に使いますね。
この “ わり箸 ” の木。どこの木かご存じですか?
日本で流通する“ わり箸 ” の約97%が海外(その内約85%強が中国製)からの輸入材で作られていると言われています。
以前は、“ わり箸 ” はエコじゃない! との理由から、敬遠されていましたが、
最近では、マイクロプラスチック等の問題から、プラ製品の利活用問題が大きくなり、
従来の“ わり箸 ” に注目の眼が向いているそうです。
■ 地元の森林保全と間伐作業
周囲を囲む多紀連山の山々の真ん中で、名産の黒大豆をはじめとした農作物が育まれ、
自然の山々でも、栗や松茸といった山の恵みと、その恵みで育つジビエ(猪、鹿)が地域の特産として、有名な土地柄です。
篠山盆地を囲む周囲の山々には、当然の様に木々が茂った森があるのですが・・・
地域の林業は、過去には主要産業でしたが、電気・化石燃料等の普及から衰退の一途を・・・
現在では、丹波篠山だけに留まらず、全国的に森林保全、里山整備等が大きな問題になっています。
丹波篠山に於いても例外ではなく、里山の恵みを継続的に維持していくためにも
里山再生事業は必須事項として、継続的な活動が課題となっています。
■ SDGs(持続可能な開発目標)活動
貧困・飢餓・環境問題など、環境保全・整備を進めながら、人間らしく暮らしていくために、2030年までの達成目標として、2015年の国連サミットで採択された目標事項です。
丹波篠山でも、
7項(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)
12項(つくる責任つかう責任)
13項(気候変動に具体的な対策を)
15項(陸の豊かさを守ろう)等、
森林の利活用に向けた取り組みが行われています。
- 化石燃料から、木質燃料の利活用推進(7項、15項)
- 森林保全の際の間伐材の有効的な利活用(12項)
- 間伐作業を行うことで、理想的な里山再生を行うことで、自然災害への対策(13項)
等、の活動を行っており、そのひとつとして、間伐材の有効活用として、丹波篠山産 わり箸の販売を行うこととなりました。
里山の維持管理には、人の手が必須。
「おじいさんは山へ芝刈りに・・・」という昔ばなしの世界ではありませんので・・・
適度な伐採(間伐)を行うことで、木々と地表を適切な状態にコントロールします。
手入れをすることで、地表の保水効果を改善し、木々はしっかりと根を張ることで、自然災害への強度を増します。
また、人が住む地域との境界を明確にすることで、獣害対策に繋げることが可能になります。
■ カーボンニュートラル
カーボン(炭素)+プラスマイナスゼロ(ニュートラル)の意味で、空気中に排出されるCO2(二酸化炭素)の量を減らそうという取り組み
さて、木を燃やしても、石油等の化石燃料を燃やしても二酸化炭素は出ますよね?
あれ?同じじゃないの?と思いませんか?ところが、ここに大きな違いがあります。
小学校の頃に習った “ 光合成 ” 覚えていますか?
植物は、光を受けて成長する過程で二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。
この一連のサイクルが光合成でしたよね?
植物・木は大気中の二酸化酸素を吸収して育ち、燃やされると二酸化炭素を排出します。
もともと大気中にあった物ですので、プラスマイナスゼロなんです。
これとは異なり、化石燃料は燃焼して排出のみなので、排出される炭素はプラスになるのです!
これが、化石燃料と木質燃料を使ううえでの、大きな違いになります。
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この図解からもわかる様に、里山整備を行うことで、森の木々の成長が促進されれば、大気中のCO2の吸収量も増えます。
また、木々がしっかりと根を張ることで、土砂災害の抑制にも繋がります。
■ 里山整備
ひと言に里山再生と言っても、やみくもに木を切るのは、森林破壊になります💦
下記の画像に様に、
人が住むエリア(農作地) ⇔ 里山(人が管理する森) ⇔ 奥山(自然の森) と区別されるのが本来の形です。
しかしながら、現在では、それぞれの境目が無くなることで、人の住むエリアでの獣害被害や、里山に木々が密集する事による、地滑り等の自然災害が深刻な問題とされています。
![](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0649/6957/2584/files/20240523-02.jpg?v=1716451756)
■ 課題
国土の約2/3を森林が占める、緑多き日本ですが、時代の変化と共に、その維持と活用が大きな問題となっています。
森林の保全、里山の整備、間伐作業、間伐材の利活用 等の作業には、大きな労力と皆さまのご協力が必要となります。
丹波篠山という、決して大きな町ではありませんが、自分たちの生まれ育った町。
子供達に受け継ぐ町を、きれいでいつまでも住み続けられる様に日々活動をされています。
安価な“ わり箸 ” でも、“ 丹波篠山産 わり箸 ” でも、使い勝手に大きな差はありませんが、
丹波篠山の里山再生にご尽力頂く意味でも、ご購入をご検討頂ければ幸いです。
里山再生の継続は、特産の黒大豆や丹波栗。激減傾向が続いている、丹波松茸の再生にも
繋がる活動ですので、お力添えを頂ければ幸いです。
また、はし袋に入っていない、業務用のご相談も承ります。
ご希望の際は、当店宛にお問合わせ頂ければ幸いです。
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