「ぼたん鍋」ってよばれるのなぁ~ぜ。なぁぜ?
丹波篠山の伝統的な郷土料理「ぼたん鍋」
いまでは、あたり前の様に呼ばれる料理。
丹波篠山で、初めて「ぼたん鍋」という名前が知られる事になったのは
昭和の初めの頃。
現在の「丹波篠山商工会」の前身である「篠山実業協会」ここが、
篠山の町に新しい民謡をつくろう!
とその歌詞を公募しました。
当時、篠山新聞の記者をしていた、斎藤子好(さいとうしこう)氏の歌詞が採用されます!
その歌詞と言うのが・・・
御嶽おろしの舞う雪の
窓の小條(こじょう)に積もる夜は
酔うて凭(もた)れて思われて
滾(たぎ)る情けのぼたん鍋
です。
出てきましたね!「ぼたん鍋」
これが、初登場だそうです!
当時は、「ぼたん鍋」とは呼ばずに
「いの鍋」と呼ぶのが一般的だったそうなのですが、これをなぜ「ぼたん鍋」にしたのか?
斎藤氏は、歌詞の中に「いの鍋」を入れたかったのですが、
7・5調の歌詞に対して、語呂が良くないと悩みました・・・。
ふと気づいたのが、当時流行っていた映画?演劇?「唐獅子牡丹(からじしぼたん)」
これを引用し、“ しし ” と “ ぼたん ” の語呂合わせで「ぼたん鍋」としたそうな
その後、町の料理店の店主が、この民謡の歌詞に気づき「いの鍋」あらため「ぼたん鍋」の名前で提供を始める事となります。
店主は更にアレンジを加えていました!
提供された料理は、猪の肉を「牡丹の花」のごとく大皿に盛り付けてられていたそうです。
これが、「ぼたん鍋」の始まりと言われています。
昨今、よく言われる“ 大皿に牡丹の様に盛り付けられて・・・ ” と言うのは
間違いではないですが、先に登場した「ぼたん鍋」の名前に、後付けされた
料理人の演出といった感じでしょうか?
いずれにしても、冬の丹波篠山を代表する「ぼたん鍋」
一度、ご賞味ください。
本日の小話はこのぐらいで・・・ゴンザレス☆おじさんでした。
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